今年の和バチ(日本蜜蜂)の分蜂(巣別れ)は3月頃から活発に行動が始まりました。西洋蜜蜂と違って和蜂は本能的に野生化しようとして我々人間の言うことは聞いてくれません。
野生と同じような条件下に巣箱(重箱型)を設置し和蜂の最も好む花“金陵ヘン”という東洋欄をそばに置き誘い込むのですが慎重な和蜂はなかなか中に入ってくれません。
辛抱強く頑張っているとやがて巣箱に数千匹の蜂群が飛来しその巣箱に入りコロニーとして活動を開始してくれます。この時ほど「緊張と感動」とが入交り興奮することは有りません。
しかし すべてが順調な行動をするとは言えません。最悪であったのは目白区の大きなマンションから連絡があり 庭の「椎の大木」に巣をつくったので駆除して欲しいと連絡を受け早速に駆けつけたが大木の中に空間が有りその中に巣を作っている状態であった。人通りの多い場所なのでオーナーさんが心配して連絡されたようだ。
今年の春頃から巣を作り始めたようでまだそんなに大きくなっていなかったが凄く元気で普段からお世話をしている「中延の和蜂」と違って近づくと数匹が勢いよく攻撃してくるのには閉口した。それでも約3時間位で巣箱に収納することができ喜んで帰ってきたが今までの環境と違って落ち着きがない状態であった。
案の定 翌朝に成ったら全部の蜂が巣箱から出て 近くの木に群がっており 結果は逃避されることに成ってしまった。今までに経験したことの無い強烈な和蜂であったのでちょっと残念であったが我々の最も大義である和蜂の「保存育成」を考えると自然界でのびのびと繁殖してくれれば本望であり 又いつの日か子孫の蜂たちが中延界隈の樹木に住み着くことを期待し今回の分蜂捕獲捕り物帳はこれにて終了。