毎週日曜日の朝５時から始まるＮＨＫ Ｅテレビ「いのちの時代」という番組が有る。小生も高齢者に成ったせいか 朝早くから目が覚めるのでＴＶを見ることが多くなった。この番組はかなり宗教色が強いが「人間の価値とは？」或いは「大自然の中で人間として如何に生きるべきか！」と言った抽象的なテーマーが多いが実に内容の深い番組で考えさせられることが多い。
今週 日曜日（１０/２７）の放送はシンガポールの７０歳（男性）のお話であった。この回は余り宗教じみてはいなかった。
幼少期からの苦難を取材し２０歳代で印刷業を立ち上げ成功するが 一般的成功者は更に貪欲に金儲けにまい進すところであるが彼は利益の大半を「難民」や「恵まれない弱者」「路上生活者」に対し 朝の４時ごろからボランテアの方たちと共に弁当６００個を毎日作って配っているのだ。勿論無料である。弁当の材料はお米屋さんから或いは野菜などは市場の規格外れの新鮮な物を寄付してもらい 作り手の方は近隣の会社員や学生たちが出勤や通学前の１～２時間をボランテア奉仕で参加している。皆一様に生き生きとした表情なのに驚かされた。「見返り」を求めない純粋な奉仕活動は余程の「高い志と強い信念」を持たなければ続けることは不可能であろが現実にシンガポールで実現しているのだ。番組の終わり頃にインタビューアの財前アナウンサーが「今一番欲しいものは何ですか？」と問うと「即座い「一番欲しいものは時間です！」「時間はお金では買えません。誰もが平等に与えられたものです。生きた時間が欲しいのです。｝これぞ実体験したものにしか分からない貴重な価値観である。
番組が終えてからもジーと画面を見つめながら 今自分が活動していることはいったい何なのか？思いを巡らしながら早朝出勤の準備を始めた。今日も元気出して頑張ろう！