8月6日 TBS TV「マツコの知らない世界!」-都内の屋上養蜂ー のタイトルで都内のビル屋上の蜜蜂養蜂が紹介された。
マツコ氏の相手役は「銀パチ」の代表者である田中さんであった。11年前に一度お会いしたことがあり その折に田中さんはパリに旅行した時オペラ座の屋上養蜂を見学して 銀座でも屋上養蜂は可能であることに自信を持ち「紙パルプ会館」の屋上で蜜蜂養蜂をオープンされたことを話されていました。
銀座で出来るなら中延でも出来るはずだと安易に考え「銀パチ」さんの指導を受けて都会では困難であると言われた「ニッポンミツバチ」の養蜂を始めたのが我々の苦難のスタートであった。文字通り苦節10年であった。
西洋蜜蜂の参考書は数々あるが日本蜜蜂に関する資料は殆どなく僅かに玉川大学の先生たちの中で細々と研究されている人の著書を見つけ何度も何度も読み返し研究したが西洋蜜蜂と違って日本蜜蜂は自由で野生的な我儘な?昆虫であることが度重なる失敗を繰り返しているうちに少しずつその習性が理解できるようになってきた。日本蜜蜂は同じ行動はせず毎年違った現象が起こりマニアル化が困難であることが分かるまでに5年以上もかかった。
今回都内の代表的な屋上養蜂所が紹介されたが「日本蜜蜂」養蜂は中延商店街のみであった。その理由は養蜂する技術の難しさと同時に収穫量があまりにも少なく(西洋はちみつ10 : 日本はちみつ1の割合)ビジネスとしては採算がとれないため 殆どの養蜂家は「西洋蜜蜂」を行っているのが現在の状況であります。
我々は採算の合わない日本蜜蜂養蜂を何故行っているか不思議に思われるかもしれませんがその理由は
1、異常気象や緑地乱開発で自然破壊が進み 又 強力殺虫剤の開発や自然界での生存競争などで貴重昆虫が激減していること
に危惧し貴重昆虫である日本蜜蜂の保護と繁殖をめざしております。
2、古代から日本列島に生息ししている「日本蜜蜂」の養蜂技術(伝統文化)を次世代に継承したく「子供の為の蜜蜂教室」を毎年
開催しています。
3、大都会の真ん中でも自然(緑地)からの恵みを日本蜜蜂を通して体験し「人間と 自然との共生」が如何に大切であるか認識し
てもらう。
以上の観点から困難である「ニッポンミツバチ」の養蜂を継続しております。
さてTV放映の翌日には関東は勿論のこと関西方面からも次々と問い合わせの連絡が入り流石に「マツコ」氏の人気ぶりに改めて
感心しました。また中延商店街へ行くにはどのようにすれば良いのか?と問い合わせが次々とあり このような状態が1週間も続き
番組とマツコ氏人気の威力に只々 驚きました。